地球一周するトレイレットペーパー【歩くを考える #2】
「人が一生で歩く距離は地球一周分」と、本で読んだことがあります。
「とてつもなく長い距離を歩く」という文脈で語られていた気がしますが、最短距離で1週分なので、世界中を寄り道しながら歩き回るには時間が足りないんだよと言われているようで、私はすこし寂しくなったのを覚えています。
とはいえ地球一周分(4万km)と言ってもピンとこないので、関連する長さを調べてみると、あるサイトがヒットしました。
「血管の全長は、なんと地球の約2周半!?」
どうやら枝分かれしまくった無数の毛細血管もあわせると、10万kmになるそうです。いや全然ピンとこない...。
だってこれ、数え方がちょっとずるいですよね。並列して走っているものをまとめて数えないでよって。小学校で説教されたときに「あなたを説教するためにクラスの50人が5分を無駄にしました。あなたは250分もの時間を奪ったんです。」と言われたのを思いだしました。
やはり地球一周分をつかむには、1本の線で数えた方がわかりやすいです。
トイレットペーパーで考えましょう。
そう思って調べたら、検証した方が見つかって心の中でガッツポーズ。世の中には愛すべき阿呆がいるものです。
いわく、地球一周分のトイレットペーパーは直径64m。
日本橋室町三井タワーが全長141m、11Fはちょうど真ん中くらいの高さかと思うので、日頃働いているときと同じ目線のトイレットペーパーなら地球を回れてしまうわけです。
図にするとこんな感じでその巨大は一目瞭然。だいぶイメージが湧いてきました。
こうなるといよいよ、この巨大ロールを使い切るのにどれくらいかかるか気になりますよね?
男女で使う量がかなり差がありますが、仮に寿命85年の男性とすると、
・1日の使用量は約3.5m。
・一生でわずか108km。
我々では4万kmの巨大ロールには遠く及びません。
このペースでは、使い切るのに3万年かかります。
仮に旧石器時代から現代まで生き続けたミュータントがいて、人類が日本列島に渡った3万年前から巨大ロールでお尻を拭いてきたとしたら、ちょうど今ごろなくなってますね。
人類の歴史まで越えるとは、いやはや巨大ロール恐るべし。
感心していたところで、思わぬ落とし穴に気づきます。
トイレットペーパーに使われる中性紙の寿命は300年...。
嗚呼、諸行無常なり。
永遠に続くものなどないということですね。健康なカラダもいつまで続くかわかりません。みなさんも健康なうちに、歩けるうちにたくさん歩くのがいいのかもしれませんね。
(参考)
https://ketsuatsu-support.com/hypertension/trivia/column11.html
毎日何気なく使っているトイレットペーパーに関するデータをご紹介。平均使用量から年間使用量まで。 | データで越境者に寄り添うメディア データのじかん
【物理エンジン】何回トイレットペーパーを巻けば地球一周の長さになるのか? - YouTube